このコンクールは、最初はピアノコンクールだったのですが、今では
ピアノ独奏、弦楽器や管楽器独奏、独唱など、さまざまなジャンルに
またがって披露されます。
今年の出場者は11名。みんな、特別にレッスンを受けている人から
クラブで演奏している人まで、さまざまな環境の人達がチャレンジします。
私は、合唱コンクールもそうですが、こういうものに主体性を持って
参加することは、とても大切であると思います。
上手下手ではなく、こういったものに参加することで、
自らが気がつかなかった性格やステージを気づく
きっかけになるし、この経験は、きっと役に立つときが
くると思っているからです。
管弦楽部に所属している生徒も、今まではあまり参加しなかった
のですが、昨年、コンミスであったTさんが参加しました。
今年は、2チーム、4人が出場!
ともに、ヴァイオリン独奏です。
1チームは、高2チーム。
Oさん(Vn)。今年のコンミス。
ピアノ伴奏は副部長 Sさん(Vn)。
モンティ作曲 「チャルダッシュ」
Wさん(Vn)。
ピアノ伴奏は高1 Iさん(Vo)。
末光篤作曲 「Butterfly」
Oさんも、Wさんも、クラブの隙間時間や放課後など、
少ない時間を精一杯使って頑張ってきました。
私から見たら、まだまだではありますが、1番大切に
している「響き・想い」は感じられる演奏であったように
思います。
Oさんも、Wさんも、じつは中等部は入学して、はじめて
ヴァイオリンを始めました。
特に、レッスンの先生に個人指導してもらっているわけでは
ありません。毎週、来られる弦トレーナーの先生に全体で
見て頂いているのみ。自分達のがんばりのみで、ここまで
きました。
とくに、Oさんは、小さいときからのヴァイオリン経験者であった
Tさんのあと、コンサートミストレスを引き継ぎ、不安でいっぱい
であったと思います。
顧問は、彼女に、「Tさんになる必要はない。コンミスになって
くれればいい。自分なりのコンミス像を作ればいい」と
言い続けてきました。
まだまだではありますが、受け継いだときとは雲泥の差で
技術は上がってきました。
ぜひ、WさんにもこのOさんのがんばりを受け継いで欲しい。
今日の演奏を聴いて、さらにその想いが大きくなりました。
こういったものに参加をし、1人で演奏することで、全員で
演奏することのうれしさや心強さもわかると思いますし、
音楽により感動させるために重要なことは何か?という
ことも理解できるのでは?と思います。